2013年度日本スラヴ学研究会研究発表会のご案内

2013年度日本スラヴ学研究会研究発表会 プログラム

 

【日時】:2014年3月22日(土)14時~18時30分

 

【会場】:早稲田大学早稲田キャンパス(旧称・本部キャンパス)

9号館5階大会議室

(アクセス:東西線 早稲田駅から徒歩5分)

 

2013年3月22日(土)

 

(12:30~13:30 企画編集委員会)

 

14:00~14:05 開会の挨拶: 佐藤昭裕(京都大学、本会企画編集委員長)

 

14:05~15:15 研究発表Ⅰ [司会:三谷惠子(東京大学)]

 

① ヨカ・サーニャ(東京外国語大学大学院博士後期課程):

「セルビア語の対格名詞と動詞との組み合わせの意味分類 ―「物に対する働きかけ」と「人に対する働きかけ」」

概要:セルビア語の対格名詞の動詞の組み合わせには「物に対する働きかけ」と「人に対する働きかけ」を表わすものが見られる。「物に対する働きかけ」には「変化」、「付着」、「移動」、「接触」と「生産」というものがあり、「人に対する働きかけ」には「人の行為の引き起こし/放任」、「生理的変化」、「空間的位置変化」、「心理的変化」、「社会的場面での人への働きかけ」と「教育目的の伝達」を表わすものが見られる。これらの意味的特徴と構文的特徴について発表させていただきたい。

 

② 岡野要(京都大学大学院博士後期課程):

「南スラヴ語の回転動詞について ― 語彙類型論の観点から ―」

概要:本報告では、近年盛んになりつつある語彙の類型論的研究の知見を参照しながら、回転動詞(verbs of rotation)の意味と南スラヴ諸語におけるこれらの動詞の分布について考察する。「回転」は「(空間における)移動」の周辺的現象のひとつであるが、移動動詞の研究に比べると回転動詞を扱った研究はそれほど多くない。「回転」という意味領域がどのような要素から構成されているのかを紹介するとともに、南スラヴ語の回転動詞がどのような語彙体系を有するのかを明らかにすることを目指す。

 

15:30~16:40 研究発表Ⅱ [司会:石川達夫(専修大学)]

 

① 半田幸子(東北大学大学院博士後期課程):

「ミレナ・イェセンスカーとモード記者の役割 ― 1920年代における言説から」

概要:今日では専らカフカの恋人の一人として知られるミレナ・イェセンスカー(Milena Jesenská, 1896-1944)は戦間期においてはジャーナリストとして活躍し、1920年代は特に日刊紙のモード欄などにおいて多くの記事を残した。 記事の内容はテーマとするモードを超えたものも多かったが、彼女自身はモード記者としての自覚があった。本発表では、ミレナがモード記者の役割について、流行通信としての機能ではない独自の見解を有していたことを確認し、そのことが土地柄および時代的背景において何を意味するのか考察を試みる。

 

② 伊藤惟(名古屋大学大学院博士後期課程):

「Jurij Brězan『黒い水車』に見るソルブ-ドイツ民族関係と民族相互理解への試み」

概要:ソルブ人文学作家Jurij Brězanによる『黒い水車Die Schwarze Mühle(1968)』は、ソルブ民族に伝わる魔法使い伝説『クラバート伝説』を素地にし、著者により社会主義的・民族団結の思想を織り込まれた新たな『クラバート物語』として描かれた。またこの物語の各モチーフにはソルブ民族とドイツ民族の歴史的関係が重ね合わされていることも知られている。本発表ではこの『黒い水車』の中の対立構図を通し、より根源的で内的・精神的なソルブ-ドイツ民族関係への解釈を試みる。

 

17:00~18:30 講 演 [司会:野町素己(北海道大学)]

 

Milorad Radovanović(University of Novi Sad, Serbian Academy of Sciences and Arts)

ミロラド・ラドヴァノヴィチ

(ノヴィサド大学教授、セルビア科学芸術学士院会員):

" Serbian Language Today: the Main Issues "(使用言語:英語)

*企画:北海道大学グローバルCOEプログラム「境界研究の拠点形成:スラブ・ユーラシアと世界」

Radovanović氏は、ノヴィサド大学の教授およびセルビア科学芸術学士院の正会員で、ご専門はセルビア(・クロアチア)文法研究、一般言語学(理論研究)、社会言語学で、東側のみならず、西側でも活躍されている研究者です。バルカン半島の言語と社会にまつわる話(セルビア・クロアチア語崩壊後どうなったのか現在の標準語の諸問題など)といった、言語を専門としない広い層の会員にも興味を持っていたけるテーマではないかと考えております。

 

18:30~ 閉会の挨拶:土谷直人(東海大学、本会会長)

 

 

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2013年度日本スラヴ学研究会研究発表会プログラム
研究発表会 プログラム140322.pdf
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ミロラド・ラドヴァノヴィチ講演会レジュメ
Izrucak_Radovanovic.doc
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