日本スラヴ学研究会 2017年度総会・シンポジウム・講演会
[日時]2017 年 6 月 17 日(土)
総会:13 時~
シンポジウム・講演会:14 時~18 時 30 分
[会場]上智大学四谷キャンパス図書館 9 階L911 号室
http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/accessguide/access_yotsuya
http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/map/map_yotsuya
[プログラム]
13:00~13:30 総会(日本スラヴ学研究会 会員のみ)
14:00~18:30 シンポジウム・講演会
第1部 シンポジウム「バルト諸語とその隣人たち―民族と言語をめぐる諸相―」
Symposium: Baltic Languages and their Neighbors
[司会・コメンテータ]野町素己(北海道大学)
[シンポジウム概要]
今から 100 年前のロシア革命を機に独立し、後のソ連時代を経て 1990-91 年に再び独立を回復した、リトアニアとラトヴィア。それぞれの共和国の公用語であるリトアニア語とラトヴィア語は、言語学的にはスラヴ語派と最も近い関係にあるバルト語派に属する。これらバルト諸語は、インド・ヨーロッパ語族の現代語中でも古風なことで知られ、歴史的側面からの研究が殊に充実している。本シンポジウムでは、これまであまり注目されてこなかった、バルト諸国における多民族・多言語間の接触、交流、相互影響がもたらした現状について検証すると同時に、これからのバルト・スラヴ学研究の可能性も探ってみたい。
[シンポジウム報告]
1. 櫻井映子(東京外国語大学) ・堀口大樹(岩手大学)
「リトアニアの多言語性―ラトヴィアとの比較―」
2. 清沢紫織(筑波大学大学院)
「バルト諸国のベラルーシ人とその言語をめぐって」
3. 栗林裕(岡山大学)
「バルト・スラヴ語世界におけるチュルク系少数言語―カライム語とガガウズ語―」
4. 三谷惠子(東京大学)
「環バルト海地域における言語接触と言語変化」
第2部 講演会 (※使用言語:英語)
Ineta Dabašinskienė (Vytautas Magnus University)
イネタ・ダバシンスキエネ博士(ヴィータウタス・マグヌス大学)
“Attitudes towards foreign languages in the Baltic States: the case of education sector”
「バルト諸国の外国語に対する態度―教育部門の場合―」
Olga T. Yokoyama (UCLA)
オリガ・ヨコヤマ博士(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)
“Slavic PERSPECTIVE EXPRESSIONS in an interdisciplinary age”
「学際研究の時代におけるスラブ諸言語の視点表現」
[閉会挨拶]沼野充義会長(東京大学)
[協賛]科学研究費基盤(A)25243002(研究代表者 沼野充義)「越境と変容―グローバル化時代におけるスラヴ・ユーラシア研究の超域的枠組みを求めて」
[後援]駐日リトアニア共和国大使館 白水社