豊島美波氏、チェコ科学アカデミー文学研究学生会議にてヴラヂミール・マツラ賞受賞

 

本会会員の豊島美波氏が、チェコ科学アカデミーチェコ文学研究所が主催する文学研究学生会議 (Studentská literárněvědná konference 2022) にて、ヴラヂミール・マツラ賞 (Cena Vladimíra Macury) 最優秀賞(修士・学士の部)を受賞されました。以下に、豊島氏からのコメントを転載いたします。

 

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 この度は、栄えある学会賞をいただき、大変光栄に思います。また、日頃からご指導いただいている日本スラヴ学研究会の先生方に、心より感謝申し上げます。

 本発表では、ヴァーツラフ・ハヴェルの二つの戯曲における、テクストの構造が織りなすリズムと作品の詩学との相関について明らかにしました。審査では、戯曲のリズム分析という手法が比較的新しいものである点を評価していただきました。学会では、審査員の名だたる先生方やチェコ人を中心とした参加学生との交流を持つことができ、大変勉強になりました。会場のオロモウツ・パラツキー大学は、緑豊かな歴史深い街で、初夏を過ごすにはとても心地よい場所でした。

 今後、発表内容を基にした修士論文をカレル大学に提出する予定です。これからも、チェコの大学と日本スラヴ学研究会という恵まれた環境下で、精進して参りたいと存じます。

 

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